熱中症予防対策
熱中症予防対策に「15℃のペットボトルを握りましょう」。
保冷剤を握ると冷えすぎて効果ありません。自動販売機で買ったばかりのペットボトルは5℃なので少し低めです。
15℃ほどの温度が最適です。
この「手のひらを冷やす」方法は、アメリカ・スタンフォード大学で体温を下げる研究してきたクレイグ・ヘラー教授が提唱されました。
手のひらには、”体温低下機能=ラジエーター”があります。
手のひらにあるAVA(動静脈吻合)と呼ばれる血管は動脈と静脈を結ぶバイパス血管で、普段は閉じています。
ところが体温が高くなってくるとAVAが開通し、一度に大量の血液を通します。そうすることで熱が放出され、冷えた血液が体に戻っていくのです。
ある研究では「首・脇の下・そけい部」を冷やしたときよりも、AVAの多い「手のひら・足の裏・ほほ」の3点を冷やしたときの方が体温を低下させるという結果が得られました。
保冷剤など冷たすぎる刺激だとかえってAVAを閉じてしまいます。15℃のペットボトルが最適です。
熱中症予防対策を行って、暑い夏を乗り切りましょう!
「手のひらを冷やす」方法は、症状が起きる前の予防法です。
もし、すでに熱中症が疑われる症状が出ている場合には、手のひらだけでなく、首・脇の下・脚の付け根を含めた全身を速やかに冷やすことが重要です。
呼びかけに応じないなどの緊急時には救急車を呼び、適切な医療処置を受けるようにしてください。