9月からの新型コロナウイルスのワクチン接種
9月からの新型コロナウイルスのワクチン接種
厚生労働省によると、9月から始まる新型コロナのワクチン接種では、
オミクロン株の「XBB.1」系統だけに対応する「1価ワクチン」を使う方針になりました。
現在、新型コロナのワクチン接種は、
オミクロン株の「BA.1」と「BA.5」に対応する成分を含んだ「2価ワクチン」(オミクロン株対応ワクチン)で行われています。
アメリカ・ノースカロライナ州で行われた「2価ワクチン」(オミクロン株対応ワクチン)の有効性を検討した研究では、
「XBB」や「XBB.1.5(クラーケン)」が拡大した後も2価ワクチンによる感染予防効果は保たれており、
「XBB」や「XBB.1.5(クラーケン)」にもある程度有効であると考えられています。
厚生労働省によると、現時点の知見では、「2価ワクチン」(オミクロン株対応ワクチン)の接種は、
オミクロン株の種類に関わらず、従来型ワクチン接種を上回る効果がみられ、今後の変異株にも有効である可能性が期待されていると言われています。
「2価ワクチン」の追加接種後の中和抗体価(免疫)は、
従来型ワクチンの3回目、4回目接種後と比較して、オミクロン株の亜種のいずれに対しても高かったという報告があります。
また、「2価ワクチン」の有効性について、ワクチン接種後の1ヶ月間、救急外来受診や入院を減らす効果があったという報告があります。
さらに発症を予防する効果があったという報告もあります。