オミクロン・XBB系統（グリフォン）の流行
厚生労働省によりますと、全国およそ5000の医療機関から報告された新型コロナの患者数は、前の週から増加が続いています。

検出される新型コロナウイルスの種類はオミクロン株の「XBB（グリフォン）」が大部分を占めています。

5/15～6/15のデータでは、日本の主系統が「XBB.1.16」、第2系統が「XBB.1.5（クラーケン）」、第3系統が「XBB.1.9.1」でした。

6月下旬時点には免疫を逃れやすい「XBB.1.16」が約半分（49％）を占めると推定されています。
XBB株は重症化する可能性が少ないとされています。しかし免疫能から逃れる性質があるため、再感染率の高さが非常に高いのが特徴です。

過去の状況などを振り返りますと、夏期に一定の感染拡大が起きる可能性がありました。

これまでも感染拡大は、最初に若い人の間で起き、その後高齢者に広がりました。

高齢者や基礎疾患のある人など重症化リスクのある人たちに感染が急増しました。

感染の予防と拡大防止のために、ワクチン接種は推奨されます。
6月下旬から10月までは、手洗い、室内換気、マスク着用、密になりすぎないなど、基本的な予防方法を再認識し、各自で実践することが大切です。