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ウイルス感染症 RS、アデノ、エンテロ、インフルエンザ

インフルエンザや新型コロナのウイルス感染症も心配ですが、呼吸器症状が増えているのが、RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、ヘルパンギーナ、手足口病です。
子どもがかかりやすい感染症ですが、大人も感染することがあります。

RSウイルス感染症は、呼吸器の疾患で鼻水、せき、くしゃみ、のどの痛み、発熱、食欲の低下などの風邪症状が4~6日続きます。1~2週間で自然によくなりますが、細気管支炎や肺炎を起こすことがあり、呼吸状態が悪くなり、喘鳴や息苦しさが出現します。潜伏期は2〜8日です。
抗ウイルス薬はないため、治療は解熱鎮痛剤や症状をやわらげる対症療法となります。

咽頭結膜熱は、アデノウイルスの感染により、発熱(38~39度)、咽頭炎、眼症状を起こします。プールでの接触により感染することもあるので、プール熱とも呼ばれます。症状は3~5日間程度持続します。 眼の症状(充血)は片方から始まり、両眼になることがあります。潜伏期は5~7日です。
アデノウイルスは67種類以上あり、咽頭結膜熱の多くは3型の感染ですが、2型、4型、7型、11型などが原因になることもあります。7型の感染では呼吸器症状が強いとされています。
流行性角結膜炎は 咽頭結膜熱と同じアデノウイルス感染症ですが、主に8、19、37型などで発症し、強い充血、大量の目やに(朝起きた時に目やにで目が開かないほど)がみられる特徴があります。潜伏期は8~14日です。
抗ウイルス薬はないため、治療は解熱鎮痛剤や症状をやわらげる対症療法となります。
感染予防には、感染者との密接な接触を避けること、うがいや手指の消毒などです。手指は流水と石鹸による手洗い、90%エタノ-ルが有効です。(消毒用エタノールの消毒効果は弱いことが知られています)

ヘルパンギーナは、エンテロウイルス感染症(その中のコクサッキーウイルス)です。高熱、口の中の水疱・口内炎などの症状が現れます。大人は子供よりも高熱・喉の痛み・筋肉痛・頭痛・関節痛などの症状が強く出て期間も長くなります。
エンテロウイルスの仲間にはコクサッキーウイルスやエコーウイルスが含まれますが、ヘルパンギーナは、コクサッキーウイルス2、3、4、5、6、10型A群などの感染症です。
咳やくしゃみ、つばなどの飛まつ感染や水疱や便に排出されたウイルスが手などを介し、経口感染・接触感染をするため、手洗いが重要です。潜伏期は2~4日です。
抗ウイルス薬はないため、治療は解熱鎮痛剤や症状をやわらげる対症療法となります。

手足口病は、エンテロウイルス感染症(その中のコクサッキーウイルス)です。舌や歯肉に水泡や口内炎などの症状が現れます。発疹は、感染後3〜5日後に出始めます。 手や足にできた発疹は、痛みや痒みがないのですが、口内炎は、痛みがあります。7~10日程度で回復します。
エンテロウイルスの仲間にはコクサッキーウイルスやエコーウイルスが含まれますが、コクサッキーウイルスA16などの感染症です。
咳やくしゃみ、つばなどの飛まつ感染や便に排出されたウイルスが手などを介し、経口感染・接触感染をするため、手洗いが重要です。潜伏期間は3~5日です。
抗ウイルス薬はないため、治療は解熱鎮痛剤や症状をやわらげる対症療法となります。

手足口病では、手のひら、足の裏や甲、口の中などに小さな水疱ができ、
ヘルパンギーナでは、高熱が出て、のどが赤くなり口の中に水疱ができます。

インフルエンザは5月-6月も発生しています。多いのはインフルエンザウイルスA型H3亜型(香港型)です。検査キットと治療薬があり治療をしています。