新型コロナウイルス感染症の後遺症は「罹患後症状」
新型コロナウイルス感染症の後遺症は「罹患後症状」と呼ばれます。
罹患後症状は、新型コロナウイルスに罹患した後、2カ月以上持続し、他の疾患による症状として説明がつかない症状です。
新型コロナ感染症の発症から3カ月経った時点にも見られます。
新型コロナ感染症の急性期から持続する症状もあれば、急性期から回復した後に新たに出現する症状もあります。
また、症状消失後に再度出現することもあります。
症状には、
全身症状(倦怠感・関節痛・筋肉痛)、
呼吸器症状(咳・喀痰・息切れ・胸痛)、
精神・神経症状(記憶障害・集中力低下・不眠・頭痛・抑うつ)、
その他の症状(嗅覚障害・味覚障害・動悸・下痢・腹痛)などがあり日常生活に影響することもあります。
問診や診察で、呼吸機能障害、肺炎、心疾患(心不全,虚血性心疾患など)、肺血栓塞栓症、うつ・不安症などの有無を調べます。
基本的な検査(胸部レントゲン検査・心電図・血液検査)を行います。
原因不明な時は、原因精査(肺機能検査・喀痰検査・心エコー・造影CT)をします。
診断に対して、特異的治療や対症療法、リハビリ、精神的ケアが必要になります。