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5月8日は黄砂の多量飛来

5月7日夜からは大量の黄砂(約4μm)が飛び始めます。8日は日本列島を黄砂が覆います。黄砂は、春を中心に日本に影響をもたらしますが、8日は特に多量に降ります。

車への付着や洗濯物への付着が心配され室内にも入ります。呼吸器症状が強くなります。

黄砂はアレルギーなどの症状を悪化させる可能性があります。花粉よりも粒が小さいため、気道を刺激して咳が出やすくなります。
普段の花粉症の症状に似ていますが、それより重くて長引きます。

鼻が詰まる、喉が詰まる、喉が痛い、声が出ないなどの症状が出ますし、息苦しい、咳が続く、夜間の咳がひどいなど呼吸苦を自覚するようになります。
5月8日は、窓の開放時間に気を付けて、呼吸器疾患の方やご高齢の方は外出を控えた方が良いと思います。

花粉、黄砂、PM2.5、ウイルスの大きさは、

大きい順に、スギやヒノキ花粉は直径30~40μm>黄砂は約4μm>PM2.5は2.5μm以下です。
μm(マイクロメートル)は長さの単位で、1μmは1mmの千分の1の長さの0.001mmです。
*ウイルス(ウイルス核)は約0.1μm、
*ウイルス飛沫(咳やくしゃみなど水分を含んだウイルス)は約2μmです。

黄砂は砂漠の砂塵ですが、小さいものはPM2.5くらいのサイズで気管から気管支まで入ります。また黄砂は大気汚染物質や細菌や真菌・ウイルスなどの微生物も一緒に運んでくることが知られています。
鼻炎の最初は、くしゃみ、鼻水、鼻漏タイプですが、黄砂が飛来すると鼻閉タイプに変わるようです。
PM2.5は、大気中に浮遊している2.5μm以下の小さな粒子の総称で、肺の奥深く肺胞まで入りますので、肺がん、呼吸系、循環器系への影響を心配します。PM2.5は、物の燃焼から直接生じたり、ガス状の大気汚染物質どうしが化学反応によって粒子化して生じます。このPM2.5や黄砂は、花粉と同時に人体に取り込まれると「アジュバント効果」を引き起こすようです。アジュバント自体は抗原ではないのですが、補助因子となって免疫反応を強めて花粉症を悪化させるようです。