ユニバーサルマスク
ユニバーサルマスク=「無症状の人も含めてマスクを着用する」という概念は、5/4から「新しい生活様式」が提唱されて広まりました。
新型コロナウイルス感染症拡大防止のために屋内ではマスクを着用することが一般的になりました。
「発症前に感染性のピークがある」という事実と「マスクは会話などで発生する飛沫の拡散を減少させる」という事実によりユニバーサルマスク概念がでましたが、その後の研究で、マスクをしていると感染者数が少ないという研究データーも示されました。
新型コロナの感染伝播の総量を100とすると、新型コロナ発症前の無症状者からの伝播が45%を占めます。また、ずっと無症状のまま経過する無症候性感染者からの伝播が5%をしめます。合計50%は無症状者からの伝播であることが示されています。
新型コロナウイルス感染症は、他の感染症の伝搬と比較して、発症前に感染することが大きな違いだと思います。
無症状者からの伝播が50%は大きい数字です。
発症前の無症状者の方々との接触は日常避けようがないからです。
これからも、ユニバーサルマスクは大切です。
中国北京での124家族のデータでは、家族内に1人感染者が出た場合、他の家族に感染が起こった例が22.3%でした。およそ1/4の家族に家族内感染が起こっていることになります。しかし、新型コロナ発症前の無症状の人がマスクを着けていた場合は、家族への感染を79%減らしました。ただし、新型コロナ発症後にマスクを着けた場合は家族への感染は減りませんでした。
家庭内でもユニバーサルマスクは大切です。
2020年3月から4月にかけて新型コロナが流行したアメリカの病院のデータでは、3月に医療従事者がマスク着用を義務化し、4月に患者のマスク着用を義務化したら医療従事者の新型コロナ感染率が減りました。
暑い夏が過ぎて、マスク着用しやすくなりました。
ユニバーサルマスクを徹底しましょう。
また以前から言われているように、
マスク装着によってマスク表面が汚染し、これを触ることによって手にウイルスが付着し感染のリスクとなります。手洗いをこまめに行うことはとても重要です。