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新型コロナウイルス検査手順のガイドライン改定

新型コロナウイルスの正式名称は「SARS-Cov-2」、
それによる病気のことを「COVID-19」と命名されています。

PCR検査は、ウイルスの遺伝子の一部分を測定するので、発症してウイルスが増えている状態で検査を行えば陽性となります。鼻咽頭のPCR検査は3週間くらいまで陽性になり続けます。

抗原検査は、ウイルスの一部を検出するという意味ではPCR検査と同じ推移をします。

抗体検査は、発症から2週間くらいで8割の人が、3週間くらいでほぼ全ての人がIgMまたはIgGが陽性になります。発症して間もなくは抗体を測定しても検出されない方が多いため、新型コロナの抗体検査が陰性であっても発症して2週未満であれば「新型コロナではないとは言えない」ということになります。
発症してからしばらくはPCR検査が陽性になりやすく、2週以降はIgM/IgGが陽性になりやすくなります。

最近の研究結果で、発症から2~9日目の症例ではウイルス量が多く、抗原検査とPCR検査の結果の一致率が高いことが解ってきましたので、6月16日、厚労省は改定された「SARS-CoV-2抗原検出用キットの活用に関するガイドライン」を発表しました。
これによると、発熱などCOVID-19を疑う症状の発症後2日目以降、9日目以内の方には、抗原検査で陰性となった場合にも追加のPCR検査を必須としません。
また、症状発症日(1日目)および発症後10日目以降の場合、また抗原検査で判定されたものの、臨床経過から感染が疑われる場合には、確定診断のため医師の判断でPCR検査を行う必要があります。