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花粉、黄砂、PM2.5、ウイルスの大きさを比較

花粉、黄砂(こうさ)、PM2.5、ウイルスの大きさを比較します。

大きい順に、スギやヒノキ花粉は直径30~40μm>黄砂は約4μm>PM2.5は2.5μm以下です。
μm(マイクロメートル)は長さの単位で、1μmは1mmの千分の1の長さの0.001mmです。
*ウイルス(ウイルス核)は約0.1μm、
ウイルス飛沫(咳やくしゃみなど水分を含んだウイルス)は約2μmです。

新型コロナ感染症拡大で不安な日々を過ごしていますが、咳・鼻水・喉の痛みを自覚されたら、花粉、黄砂、PM2.5による症状を思い出すことが大切です。

〇黄砂は4月(熊本では約60日間観測されます)
黄砂(約4μm)は、春を中心に日本に影響をもたらします。特に4月は多量に降ります。

主に中国を中心とした内陸部のゴビ砂漠やタクマラカン砂漠の砂塵が砂嵐などで上空に巻き上げられ、風に乗って日本まで運ばれて降ってくる現象です。
黄砂はアレルギーなどの症状を悪化させる可能性があります。
花粉よりも粒が小さいため、気道を刺激して咳が出やすくなります。
普段の花粉症の症状に似ていますが、それより重くて長引きます。
春の外出で、目・鼻の不快感・喉の痛みを感じる人が増えます。

〇PM2.5は1年中
直径が2.5μm以下の超微粒子です。吸い込むと気管支や肺まで達する可能性があり、気管支ぜんそく悪化や発がんなどの影響が心配されます。

代表的なものに喫煙や、自動車、船舶、航空機、家庭などの燃料燃焼によって排出される硫黄酸化物(SOx)や窒素酸化物(NOx)があります。

〇花粉症は季節ごと、4月はヒノキ花粉
花粉症は、花粉が原因で鼻水、目のかゆみや全身倦怠感などアレルギー症状が出ることです。スギやヒノキは春に、ブタクサは秋に花粉が飛び症状が出ます。

4月からヒノキの花粉(直径30~40μm)が舞っています。

〇家の中に花粉・黄砂・PM2.5を持ちこまない
新型コロナ感染症拡大防止のために外出を控えておられますが、
外出から帰ってきた際に、衣類についていた花粉・黄砂・PM2.5等が家の中に入ってきます。帰宅時には洋服をよくはたいてから家に入るのが望ましいです。

〇普段の生活での対策法に以下のようなもの勧められます。
・外出時はマスクを着用すること ・洗濯物をなるべく外に干さない(干したら取り込む時は十分にはたく)
マスクは、花粉と黄砂対策には新型コロナ感染症対策で使用されるマスクを着用されるのが望ましいです。

*PM2.5対策マスク(高性能マスク)

「N95規格」という0.1~0.3μmの微粒子を95%以上カットできる高性能マスクが望ましいのですが、現在はマスク不足で入手困難です。

 

*ウイルス対策マスク(より高性能なマスク)
マスク不足の現状では、マスク着用が、咳での飛沫感染を防ぐことができる重要な方法のひとつです。手洗い等の予防方法と併用することがとても大切です。

ウイルスは、ウイルス飛沫(咳やくしゃみなど水分を含んだ状態)で散乱します。
ウイルス飛沫であれば花粉用マスクでも侵入しないようですが、付着したウイルス飛沫が乾燥しウイルス核(約0.1μm)になるとマスクを浸入する可能性があると報告されており、その間約2時間とされています。

厳密には、ウイルス対策には、適応した遮断率試験の基準(特にPFE)をクリアしたマスクが推奨され、定期時間内(2-12時間)に交換することが必要になります。

遮断率試験とは、定められた基準に適合したことで判断されます。
ウイルス核は約0.1μmですので、0.1μmを95%以上遮断できるものを「ウイルス対策マスク」と呼びます。
ウイルス飛沫(咳やくしゃみなど水分を含んだウイルス)は約2μmです。
遮断率試験には以下3つ
・BFE(細菌遮断率約3.0μm )主に花粉症対策用
・VFE(生体ウイルス遮断約0.1~5.0μm )ウイルス対策用
・PFE(ラテックス微粒子ろ過率0.1μm ラテックス)ウイルス対策用
があります。
しかし現状では、マスク不足で入手困難ですし、マスク生産が増えて、ウイルス対策マスクも購入できる時期になりましたら、遮断率試験適合の確認が必要です。