かかりつけ医 認知症対応力向上研修 アミロイドとタウの治療
3/7(土)診療後に13:30~16:30熊本大学病院で開催された
令和7年度 かかりつけ医 認知症対応力向上研修に参加しました。
神経精神科の本田和揮先生が「認知症医療のマネジメント-かかりつけ医と認知症疾患医療センターの役割-」について講義をされました。
脳神経内科の本多由美先生が「抗アミロイドβ抗体薬治療」について講義をされました。
熊本県では2009年に認知症疾患医療センターが設置され15年が経ちました。
大学病院が基幹型センターを担い、民間の精神病院が地域型センターを担ってきました。
地域型センターでは、かかりつけ医が認知症を疑う患者を紹介する専門病院です。
基幹型センターは、地域型センターで判断困難な患者様の診療をしています。
レカネマブ(レケンビ)やドナベマブ(ケサンラ)など抗アミロイドβ抗体薬治療の導入や継続、
地域型センターに専門医の派遣などして、熊本県の認知症医療をしています。
認知症の中でも、アルツハイマー型認知症は、従来の内服治療薬(対処療法)だけでなく、
疾患修飾薬であるレカネマブやドナベマブなどの点滴治療が登場し、軽度の認知症の方に治療がされるようになりました。
現在は点滴治療ですが、海外では皮下注射法も治験中です。
また、タウ蛋白質の凝集を防ぐ抗タウ抗体も開発中です。
将来的には、抗アミロイドβ抗体薬治療+抗タウ抗体の治療となるようです。
◎作用機序
アルツハイマー認知症発症の10-20年前から原因物質のアミロイドβ(Aβ)やタウ蛋白質が脳内に蓄積しますが、
Aβが凝集しないように治療するレカネマブ(2週間毎の点滴)と
アミロイドプラークを除去するドナベマブ(4週間毎の点滴)が現在の治療法です。
これらは専門的な知識と対応施設が必要なので、治療可能な病院をネット検索することが必要です。
◎かかりつけ医がご紹介できる方
軽度の認知症(MMSE22~28~30点)で50~70歳の方、病院に頻回の通院が可能な方、
ご本人とご家族が治療を希望されること、MRI検査が可能な方、脳出血の既往がない方、
などです。
◎高額な治療費となりますので、ほとんどの方は高額療養費制度を利用して治療されるそうです。
2026年8月から高額療養費制度が変わるので、今後の情報を確認していかないといけません。