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マルチモビディテイの治療

12/7(日)は、日医かかりつけ医機能研修会に参加しました。
近藤敬太先生がマルチモビディテイについて解説されました。

マルチモビディテイとは、患者様が複数の慢性疾患を抱えておられ、そのどれも主要となる疾患を特定できない状態を言います。
例えば、高血圧症や糖尿病を患っておられ認知症も発症された方は、

身体機能低下やメンタルヘルス障害があり、服薬の数も増え(ポリファーマシー)、服薬回数も増えるのに加えて、

受診回数や検査頻度も増えるため治療負担が増大します。

それぞれの疾患の診療ガイドラインを単純に組み合わせて治療すると患者様の負担が増大するだけでなく、

マイナスに作用することもあることから、総合診療の視点が必要になります。

医学的適応だけでなく、患者の意向や生活の質、社会的背景などを考慮することにより、

患者様それぞれに応じたテーラーメイドの治療とケアを実践することになります。

マルチモビディテイは、コモビディティ(併存症)とは異なります。

例えば、肺がんの患者様が肺炎を患う場合、肺がんが主要疾患となり肺炎は合併症となります。

この状態は、コモビディティ(併存症)と言います。