早期のインフルエンザ大流行とH3N2サブクレードK
早期のインフルエンザ大流行とH3N2サブクレードK
現在、インフルエンザが大流行しています。例年より早期の9月から感染者が確認され、10月から11月に急激に増加しています。
原因について、いろいろ分析され報告されています。
冬の南半球から日本観光にきた旅行者と共にウイルスが流入したり、大阪・関西万博などの国際的イベントによる多数の交流で拡散したり、10月までの猛暑により換気が不足することで拡散したり、マスク着用率が低い状態になったため流行が拡大したなどと考えられています。
インフルエンザA型の流行ですが、このうちA型H3N2に「サブクレードK」が検出されています。
サブクレードKは南半球の冬シーズン終盤に出現し、現在、北半球に拡散しています。
サブグレードKはH3N2のヘマグルチニン受容体結合部位に複数の変異があり、それにより抗原性がずれています。それでも成人は、これまでH3N2の自然感染があり部分的な交差免疫を保持していますが、小児は自然感染による免疫記憶が少ないため、感染しやすく、流行が大きくなっていると分析されています。
このように、ワクチン効果減弱の可能性がありますが、重症化予防の観点からワクチン接種が必要です。冬の終わりには、A型H1N1やB型インフルエンザの流行も予想されます。
ワクチン接種を推奨します。