インフルエンザ患者増加、経鼻『フルミスト®』点鼻液
9月末からインフルエンザの患者数が増えています。
当院では10/1からインフルエンザ予防接種を開始し、すでに多くの方々が接種にこられています。
当院では、経鼻弱毒生インフルエンザワクチン『フルミスト®』点鼻液をしていません。
フルミストは画期的な製剤ですが、接種される方は、その特徴と副反応と注意点を理解しておくことが大切です。
「フルミスト」は、従来の注射とは異なり、弱毒化したインフルエンザウイルスを鼻にスプレーで噴霧するタイプの「生ワクチン」です。
2025年度より2歳~18歳(2歳以上19歳未満)の方々に接種可能になりました。
<フルミストの特徴>
・注射ではなく、シリンジタイプのスプレーを鼻に噴霧します。
・インフルエンザをウイルス弱毒化した「生ワクチン」です。
・鼻に噴霧することで鼻や喉の粘膜に免疫をつくり感染を防ぐメカニズムです。
・原則1回の接種で、約1年効果が持続します。
・2歳~18歳未満を対象に接種が可能です。
<副反応>
・発熱 鼻炎、くしゃみ、鼻づまり
・インフルエンザを発症することがあります
<接種前の注意点>
・フルミスト接種したら、その年度に注射型インフルエンザワクチン接種はできません。
・卵成分が含まれているため、重度の卵アレルギーがある人は接種できません。
・喘息がある場合は接種できないことがあります。
・免疫機能異常のある方、免疫抑制をきたす治療を受けている方は接種できません。
・経口または注射の副腎皮質ホルモン剤を使用している方は接種できません。
・妊娠している方は接種できません。