インフル感染後の心筋炎
インフル感染後の心筋炎
インフルエンザウイルスに感染後に、急性心筋炎を発症する可能性があります。
心筋炎は心臓の筋肉に炎症が生じる病気です。
そのため心臓機能が低下して不整脈や心不全などの症状が出現します。
ウイルス感染による心筋炎は、インフルエンザ感染後の0~10%で合併すると言われています。
急性心筋炎の初期症状は、発熱、筋肉痛、倦怠感などですが、嘔吐や下痢などの消化器症状がでることもあります。
その1〜4週間後に息切れや胸の痛みなどの症状が出てくることが多いようです。
多くが一過性(軽症)で、自覚症状がないうちに、数週間の経過で自然に治ります。
しかし、劇症型心筋炎(重症例)など高度な収縮不全になると回復に1-2ヶ月かかり、
心筋炎が回復したのちも慢性の心不全に至る場合があります。
ショック状態から心停止に至る場合もあります。
インフルエンザ感染後に胸の痛みが持続する場合は、心電図検査や血液検査が必要です。