インフルエンザワクチン接種は大切
インフルエンザウイルスは野生の水鳥や渡り鳥の腸管内で共存しています。
これらの鳥の糞にインフルエンザウイルスが含まれるため、排出された糞内のウイルスがアヒルなどに広がります。
その後、家畜(鳥や豚)に感染し変異を繰り返しながら、人に感染します。
ウイルス自体は自己増殖できないので、生きた細胞に次々と寄生して増殖します。
そしてウイルスの遺伝子構造の変化と変異を繰り返しながら、
季節性インフルエンザとして、
時に新型のインフルエンザとして数十年に一度のペースでパンデミックとして大流行を引き起こします。
スペイン風邪(1918年~1919年)は全世界の感染者数が約5億人で、全世界での死亡者は約5000万人でした。原因はA型H1N1亜型でした。
アジア風邪(1957年~1958年)は全世界での死亡者は約400万人でした。原因はA型H2N2亜型でした。
香港風邪(1968年)は全世界での死者数は約5万6000人でした。原因はA型H3N2でした。
このインフルエンザウイルスは、今も変異を繰り返しながら、季節性インフルエンザ「香港A型」として流行します。
インフルエンザを根絶できないので、ワクチン接種での予防は大切です。
令和6年度(2024-2025年)のインフルエンザワクチンは4種類を含みます。
〇A型H1N1(ビクトリア株)とA型H3N2(カリフォルニア株)
〇B型山形系統(プーケット株)とB型ビクトリア系統(オーストリア株)