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健康に配慮した飲酒

健康に配慮した飲酒
今年度の健康診断が始まり結果を持参される方が増えてきました。
肝機能とお酒の飲み方の目安の相談をされます。

飲酒したあとの肝臓は48時間で回復すると考えられているので、

2日に1回の休肝日を設けるのが良いでしょう。
1日の飲酒量では、1日当たりの純アルコール量が20g以上にならないようにしましょう。
健康に配慮した飲み方として、飲酒前に食事を摂ったり、飲酒しながら水も飲んでアルコールをゆっくり吸収できるようにすることが大切です。

ただし、少量の飲酒が体に良いとされておらず、

飲みすぎなくても、ほんの少しの飲酒で病気発症のリスクが上がるとされていますので普段から気にしておきましょう。

「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」(厚生労働省)が発表されています。
純アルコール量は飲酒量(mL)X アルコール濃度(%)X 0.8で計算します。

例えば、アルコール5%のビール500mLでは、
純アルコール量=500(mL)X 0.05 X 0.8(アルコールの比重)=20g
となります。

純アルコール量20gの目安は、
ビール(5%)500ml缶1本/チューハイ(7%)350ml缶1本/ワイン(12%)200mL/日本酒(15%)180mL(1合)です。
缶入りのアルコール飲料については、純アルコール量が容器に表示されています。

1日のこの値が、男性で40グラム以上、女性で20グラム以上になると生活習慣病のリスクが高まります。

男女とも、1回の飲酒で「純アルコール量」が60グラム以上を超えると、急性アルコール中毒などが起きる可能性があるとされています。

女性は男性と比較して、体内の水分量が少なく、分解できるアルコール量も少なく、女性ホルモン等の作用により、アルコールの影響を受けやすいとされ、男女差があるようです。

ガイドラインでは、飲酒自体が発症リスクを上げてしまうとされています。
脳梗塞は、純アルコール量で男性は週300グラム以上、女性は週75グラム以上を摂取すると発症リスクが上がります。
高血圧は、男女とも、少しでも飲酒をすると発症リスクが上がります。
胃がんは、男性は少しでも飲酒をすると発症リスクが上がります。女性は純アルコール量で週150グラム以上を摂取した場合に発症リスクが上がります。
大腸がんは、男女とも、純アルコール量で週に150グラム以上を摂取した場合に、発症リスクが上がります。

お酒の弱い方は飲酒の練習しないほうが良いでしょう。
飲酒で顔が赤くなったり、動機や吐き気がする方が、長年の飲酒を練習して飲酒できるようになった場合でも、アルコールを原因とする咽頭・喉頭がんや食道がん等のリスクが非常に高くなります。日本人のおよそ41%の方は遺伝的に分解酵素作用が弱いことが知られています。