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COPDと喘息の合併 ACO(エイコー)

タバコ病と言われるCOPD(慢性閉塞性肺疾患:肺気腫等)発症の方も多く受診されています。COPDは肺機能検査や胸部レントゲンで発見できますが、肺がんが同時発症する場合もあるため、必要時に胸部CT検査や腫瘍マーカー検査もしています。
COPDを発症し呼吸障害がある方は治療ガイドラインに従って吸入治療を開始します。
吸入の薬は、COPDの重症度によって1種類だけの薬、または2種類(3種類)を含む薬を使い分けします。

COPDの方の中には喘息を合併されている方がおられます。COPDと喘息は別な病態ですが、合併するとオーバーラップ=ACO(エイコー)と呼ばれる疾患になります。
COPDの方で明らかな喘息症状があると喘息検査で診断されます。2018年に治療ガイドラインが出来ました。
吸入の薬は3種類の薬を含む薬を使います。
最近は3種類の薬が1つになった吸入器が処方できるようになりました。

また喘息の方がCOPDを合併してもACO(エイコー)の診断になり吸入薬も変更して治療します。

ACO(エイコー)は喘息単独、COPD単独の病態と比較して増悪を起こしやすく、QOLが低下し、呼吸機能も速く死亡率も高いと考えられています。
それぞれ治療が異なるため的確な診断が大切です。