令和5年度 肺がん従事者 講習会
令和5年度 肺がん検診従事者講習会
2/6は業務後の19:00から肺がん検診従事者講習会に参加し、
肺がん検診の認定指定の更新を受けました。来年度にわたって地域医療に貢献できます。
肺がんでの死亡者数は30年前から悪性新生物で男性の第1位、女性の第2位です。
60歳から発症する人が増えるため、症状がなくても胸部レントゲン検査は必要です。
さらに重喫煙者(BI>600)の方は低線量胸部CTが検診に有効です。
低容量CTは1/5~1/10の被爆で肺がんを発見できますので必要時は紹介します。
BIとは(1日の喫煙タバコ本数)X喫煙年数です。
例えば1日20本を35年間続けたらBI=20X35=700で重喫煙者となります。
また、肺がんの薬物治療は進歩し、殺細胞性抗がん剤(従来の化学療法)だけでなく、
分子標的薬剤、免疫チェック阻害剤が登場し大きく3種類の治療法が確立しました。
しかし、間質性肺炎に合併した肺がんの薬物は難渋することが知られています。
胸部レントゲンやCTで偶然発見された網状影や間質の異常は2011年からILA(肺間質異常)と命名され、
将来、線維化肺・特発性間質性肺炎・進行性間質性肺炎になるかを、
熊本ILA研究と称して、熊本大学病院・熊本赤十字病院・済生会熊本病院が協力して行っています。