11月から2月はヒートショックに注意
ヒートショックとは「急激な温度の変化で身体がダメージを受けること」です。
ヒートショックは11月から2月の寒い時期に起きやすいとされています。
寒い場所に行くと、体は熱を逃がさないように血管を収縮させます。
血管が収縮すれば、血管抵抗が増して血圧が上昇します。逆に暖かい場所に行くと、血管は開き血圧は低下します。
こうした急激な血圧の変動によって心臓に負担がかかり、脳卒中や心筋梗塞につながります。
家の中では、特に浴室とトイレでヒートショックが発生しやすいといわれています。
お風呂の脱衣室にいくと寒さにより血圧が上がります。
しかし、浴槽に浸かると、熱さにより血圧が下がります。
上昇した血圧が、一気に低下してショックになります。
入浴する時は先に手や足にかけ湯をするのが良いでしょう。
浴室や脱衣室やトイレに電気ヒーターなどの暖房設備を設置したり、
脱衣室の床にマットを敷いて足の裏が冷たくならないようにするのも良いでしょう。
さらに、入浴の時間帯は、夕食後よりも夕食前にすることが大切です。
食直後は、消化のために血液が胃に集まることで、
食後1時間以内は血圧が下がりやすくなり、めまいや失神などの症状がみられます。
ヒートショックが軽度であれば、めまいや立ちくらみで済みますので、
その場合は、動かずに安静にしていれば症状がおさまります。
失神や心臓発作など重度になると意識障害をきたすため、すぐに救急車を呼ぶことが大切です。