新型コロナウイルスの新変異株EG.5(通称エリス)とBA.2.86(通称ピロラ)
新型コロナウイルスの新変異株EG.5(通称エリス)とBA.2.86(通称ピロラ)
新型コロナウイルスのオミクロン株の系統は非常に短い間隔で次々と変異しています。
XBB(通称グリフォン)の流行があり8月のお盆後に流行が終わるかと思われましたが、
8月末からオミクロン株の別系統であるEG.5(通称エリス)が主流となり次第に増えて、
今では市中感染のようになりつつあります。
新型コロナの感染歴がある方や、ワクチンを3か月以内に接種した方は、症状が軽いのですが、
初感染の方やワクチン未接種の方は、症状が重く、高熱、強い喉の痛み、咳、頭痛、関節痛、筋肉痛がでます。嘔吐、下痢などの消化器症状がでる方もいます。
今回東京で新たに見つかったBA.2.86(通称ピロラ)は、オミクロンBA.2の変異株ですが、
遺伝子変異の数が多く、細胞に侵入するためのスパイクたんぱく質に33の変異、それ以外の部分に12の変異があるようです。
変異の数が多いと感染力や病原性などの性質が大きく変わる可能性がありWHOも監視しています。
社会生活などに大きな影響を及ぼすと、名称がデルタ株からオミクロン株に変わったように、
BA.2.86(通称ピロラ)は、パイ株と命名されるかもしれません。
WHOはギリシャ文字の順番に命名します。「オミクロンο」の次は「パイπ」です。